虐待としつけの境目。

50歳からの第3のライフステージで保育士デビューしたねずママです。

昨年保育士試験に合格し、この春から私立の保育園で働き始めました。

 

保育士逮捕の事件で、連日教育や養育現場で公然と行われてきた、指導、躾という名の虐待や体罰が問題視されるようになりました。

 

しかし、単に現れた言動だけで虐待や体罰と、指導や躾とを線引きするのは難しいと私は思います。

 

たとえ暴力や暴言を振るわなくても、子どもを執拗に追い込んだり、存在を無視したり、弄ぶように蔑んだりする大人が残念ながら存在するからです。

 

逆に、周りから見たら暴言と聞こえる言葉も、大人がその子の未来や成長を真剣に想って、つい出てしまった人間の本音だったりすることがあるからです。

 

少し前にも、大学のラグビー部、レスリング、新体操などスポーツ界で問題が起きていましたが、おそらく戦時の軍隊に起因するであろう古い教育指導のやり方は、私たち50代でも子ども時代から大人社会に至るまで当たり前に経験してきました。

そして今でも脈々と受け継いでいる人と社会がたくさんあります。

 

でも、私は厳しくても大好きな先生や上司はたくさんいたし、逆にダメな大人は自然と避けてきたなぁ😅

 

子どもは、大人が考えているほど鈍感ではありません。

大人が自分のことを真剣に考えてくれているか、心底成長を願っているかを見抜く力があると私は思います。

 

お互い信じ合って想い合って、初めて信頼関係が生まれるのです。

 

例え乳幼児であっても、接する大人が自分の利害や都合や感情に振り回されず、その子を大切に尊重してくれていることを感じ取ってくれると思っています。

 

むしろ乳幼児の方が直感や肌で感じ取っている分、その大人が好きかどうかを素直に表現してくれます。

 

おそらく今回逮捕された保育士の前では、乳幼児たちは保育士を嫌がって泣き叫んでいたり逃げたりしていたのではないかと想像できます。

きっとそこに信頼関係などなかったのかもしれません。

 

信頼関係のある大人に子どもたちは自然と集まっていきます。

虐待や体罰が行われているかどうか客観的に判断するには、子どもたちの言動を観察するのが一番手っ取り早いかもしれません。

 

特定の人が近づくと、避けていないか、泣いていないか。

黙り込んだり、従順になり過ぎていないか。

不安や緊張が表れていないか、などサインはたくさん出るはずです。

 

私も自然と子どもたちが集まってきて、遠くからも声をかけられるような大人を目指したいです☺️

 

最後に。

密室になりがちな教育養育現場は、もっと広く外に開かれるべきだと思います。

 

専門性にあぐらをかくことなく、周りの大人たちや社会と協力し合って、子どもとの信頼関係を築いていくことこそが、子どもの成長にとって大切なんだろうなと思いました。

 

朗らかで伸びやかな毎日を♪