「教室マルトリートメント」の理解のススメ。

50歳からの第3のライフステージで保育士デビューしたねずママです。

昨年保育士試験に合格し、この春から私立の保育園で働き始めました。

 

先日こんなニュースが流れました。

とある小学校の50代の教師が、小学2年の児童に対し、「お前は発達障害だから検査に行け」「無視しろ」などとイジメと思われる態度をとっていたとのことで処分を受けたそうです。

 

ニュースで伝わっていることはほんの一部だし、すべて本当ではないのかもしれません。

 

たまたま先日川上康則さん著「教室マルトリートメント」という本を読みました。

 

私も発達特性を持つ息子たちを育てて分かりますが、彼らと接するには常に状況を観察して起こった反応を見ながら考え、適切な言葉や行動を選択し続けなければならないので、養育側は時にストレスフルな状態になる時があります。

 

学校の先生は、定型発達の子どもたちも混ざり合った集団をまとめていますし、決められたカリキュラムをこなさなければならない中で、個別配慮をするというのは相当なテクニックと経験と忍耐力が必要だろうと思います。

 

ここ最近先生たちの労働環境が問題になっていますが、心の余裕がない中で子どもたちから神経を逆撫でされるような言葉や行動を受けた時、果たして冷静に思考や対処ができるかということ。

 

今回の件は、ただ当該担任を罰するだけでは解決しないと思います。

 

先生にももっと支援や協力体制が行き届き、心身共に健康な先生たちが増えること。

発達障害の知識や情報がきちんと研修などで周知されること。そもそも研修が受けられるような余裕が先生たちにあること。

先生だけでなく、私たち保護者にも子どもたちの教育に知恵が出し合ったり、協力ができるような余裕があることが、教育マルトリートメントを防ぐ上で大切なことなんだろうと思います。

 

朗らかで伸びやかな毎日を♪