いよいよ、介護の始まり。

50歳にして初めて保育士にチャレンジしたねずママです。

2021年に保育士試験に合格、昨年春から私立保育園で働き始めました。

 

一昨年、父が脳腫瘍で倒れました。

76歳での大手術、抗がん剤放射線治療はさぞや身体に堪えるだろうと思っていました。

 

お医者さんからも、脳をゲンコツ1個分手術でなくしてしまうので、言語障害意識障害、最悪寝たきりになることも覚悟してくださいと言われました。

 

ところが父は術後不死鳥のように蘇り、周りのこともしっかり認識でき、何とか歩けるまでに回復しました。

 

手術から1年はどんどん表情も良くなり、いつもの様子に戻っていくかに見えて、家族もホッと一安心していました。

 

しかし、脳腫瘍でも一番進行度の早い、ブラックジャックも手の施しようがなかったという神経膠芽腫という種類は、そんなに甘く見てはいけませんでした。

 

次第に体の動きがスローになっていき、お風呂から出られず気絶して救急車で運ばれることが続くようになりました。

 

そのうち転んでも自分では起き上がれないようになり、母1人では対応出来なくなりました。

 

そうなると、都度子ども3人は交代で実家や病院に出向くことに。

 

主治医からは余命2ヶ月と宣告され、残りの余生をどう過ごすかを決めなければいけない時が来ました。

 

父は体の言うことが効かないだけで、まだ物事が解るので、施設よりも自宅に帰りたいと言いました。

 

どうやって家族で支えていくかに直面しています。

 

何とか介護サービスを受けて、大急ぎで自宅の環境を整えなければ。

 

きっと自分や夫にも、何十年後、もしかしたら数年後に起こる話かもしれません。

どんな最期を迎えたいのか、自宅なのか施設なのか?

施設でも今は月額30万以上もかかるケースが普通なことを今回初めて知りました。

子どもには迷惑かけたくないから施設にとは簡単に言えない時代なのです。

 

今のうちからきちんと備え、自分がどうしたいのかを家族に意思を伝えておく必要があるんだなと痛感しました。

 

あまり折り合いの良くなかった父でしたが、自分の命を持って最期に私に教育してくれているんだと改めて感謝が沸きました。

 

何とか父が逝きたい形を叶えてあげようと思います。

 

そして自分のことも恐れ過ぎずに、自分や周りが皆幸せになれるように少しずつ考えていこう。

 

朗らかで伸びやかな毎日を♪