なぜ叱らないのか。

50歳で第3のライフステージとして保育士デビューをした、ねずママです♪

昨年保育士試験に合格し、この春から私立の保育園で働き始めました。

 

先日とある先生から「ねずママ先生は息子さんに怒ったりしないんですか?」と聞かれました。

 

そうなんです。私はしばしばここでも書いているように叱るということをめったにしません。

 

今日はなぜ私が叱らなくなったのかの経緯を書こうと思います。

 

私は息子が小さい頃、息子が出来ないことを見つけては、ずっと「○○してはダメ」「なんで○○しないの💢」「遅い‼️」「走るな‼️」などと、ひたすら自分の機嫌に任せてダメ出しして怒っていました。

 

私は、息子を自分の価値観の中での「人並み」にしたかった。自分価値観の枠の中に入れようと必死でした。

「〜ねばならない」が多い人間だったので、出来ていないことばかりを見つけては叱り続けました。

 

いくら叱っても子どもは変わりません。

そうすると、どんどん叱り方が大きく捻じ曲がっていきました。

暴力をふるわない理性はありましたが、その代わりに子どもを脅したり、蔑んだりするような、子どもを傷つける強い言葉が増えるようになりました。

 

息子はその都度泣き、私に謝りました。そうするうちに「どうせ自分なんか」「何をやってもダメ」と自信をなくしていきました。

 

小学校に入学した息子は、集団に馴染めず学校からの指摘があって発達検査を受けました。

8歳になった頃のことです。

診断結果は「自閉スペクトラム症」「多動不注意欠陥症」という現在は神経発達症と呼ばれるものでした。

 

私は医師のペアトレーニングを受けて、自分がどれほど愚かな子育てをしてしまったかを後悔しました。

 

レーニングで学んだのは、叱るのは他人や自分への暴力や暴言をした時。そして大人の世界で法に触れることをした時だけ。

それを子どもとも約束しました。

 

叱り続けると、子どもはだんだん耳を塞ぐようになり、叱り慣れしていきます。

保育者はどんどん叱り方がひどくなり疲弊するばかりです。

その負のループを断ち切りたい。

だから叱らないのです。

いいんです、褒めてほしい時を見極めて褒め続けるだけで。

ルール違反くらいは完全スルーでいいのです。

そうすれば、子どもはだんだん耳を傾けてくれるようになります。

私のしていることを見てくれるようになります。

「この人は信頼に値する」と。

すると本当の「叱り時」が来たに絶大な効果を発揮するのです。

 

子どもを1人の人間として尊重する。

大人や自分の都合を押し付けない。

そう肝に銘じて8年になります。

 

今でも疲れている時には、ポロッと悪い癖が出てしまうこともありますが😭

 

…とここまでの話が勤務時間中にはできませんでした😅

 

またいつかゆっくり話せたらいいなと思います。

 

朗らかで伸びやかな毎日を♪