50歳で、第3のライフステージで保育士デビューしたねずママです。
昨年保育士試験に合格し、この春から私立の保育園で働き始めました。
今、事件で強度行動障害に対する支援者の体罰の問題がニュースで取り沙汰されてます。
いかなる理由があっても体罰はいけません。
でも。
体罰を禁止した先にあるものも、小学校支援員時代に目撃しました。
「バカじゃないの⁉️」
「アホか‼️」
「頭悪いんですか⁉️」
「そんなことも出来ないなんて、保育園に戻りなさい‼️」
歪んで捻れた言葉の暴力。
体罰を取り上げられた教育者が、冗談じゃなく怒りの表情とともに放った言葉です。
この時代に?と私は耳を疑いました。
確かに昔は日常茶飯事だったかもしれません。
でも、まだまだこんなに堂々と若い教育者にまで受け継がれているなんて。
もちろん一部だと思いたいですが。
障害者やまだ言葉の理解が未熟な子どもに対する体罰は、今でも密室の中で横行していると思います。
じゃあ「体罰をやめなさい」だけで事は解決するのか。
体罰を禁止すれば、違う形で相手にダメージを与えようとする人が生まれます。
日本の文化では、年長者への敬いや配慮はことのほか手厚いのに、その他の弱者を思いやる教育がなされていないと感じます。
無知であることは余計な不安を生み、差別や弾圧に繋がります。
私自身が今から考えれば恥ずかしいことですが、非常に保守的な考えを持った両親からの教育で、ある時点までとても差別的な感情を持っていたと思います。
今でも無意識に首を跨げるのを必死で抑え込むようにしています。
自分でも情けないかぎりです。
それくらい教育というのは恐ろしいほどの威力をもち、何世代にも渡って脈々と受け継がれるのです。
私のように現実に自分に降りかかる問題にならないと、そのおかしさには気付けないものなのです。
いわゆる洗脳と同じだと思います。
もっと小さな頃から、完璧な人間などいないということ、自分を含めてみんながどこかしら欠けているということを自然に身につけ、得意なことを交換し合い、弱いところは助け合って生きていくんだということを、学校で習うべきだと思います。
社会で役に立たない瑣末な知識をどれだけ身につけても、隣で倒れた人を助けられない大人なってはいけない。
そして、こういうことを真面目に語る人を笑う人間にはならないようにと、関わる次の世代の子どもたちに伝えるために、私は保育士になったのかもしれません。
朗らかで伸びやかな毎日を♪