園バス閉じ込め事故で思うこと。追記。

50歳からの第3のライフステージで保育士デビューしたねずママです。

昨年保育士試験に合格し、この春から私立の保育園で働き始めました。

 

連日、どのワイドショーでも

「ずさんな管理体制」

「基本さえできていないなら子どもを預かる資格なし」

 

などと事件を起こした園に対する責任を辛辣に追求する声が日に日に大きくなっています。

 

それは当然だと思います。

尊い命を失くしてしまったのですから。

3歳の女の子は高温の車内でどれほど暑く苦しい思いをしたでしょう。

 

当事者が裁かれるのは当然。

しかし、当事者だけが責任をとって職を退けばいい話でしょうか?

 

なぜ、バスの運転手が休んだから園長が代理で業務をしなければならなくなったのか。

 

「たった6人を見逃すはずがない。」とはいうものの、引率者がが70代の派遣社員というのも非常に気になる情報です。

 

バスの添乗は、どうしても部屋での保育業務よりも付随業務にされがちで、派遣社員で賄うしかなかったのかもしれません。

 

とにかく、どこの園も今は人手不足。

ただでさえなり手がいない上に、激務で体を壊す保育者が山ほどいます。

 

私もこの歳で保育士になって、これほど体力勝負とは思いませんでした。

だって半年が経とうとしているのに、一向に"慣れない"のですから。

少しでも体調不良でできる業務ではありません。

 

保育士の業務が保育だけに特化しておらず、掃除や洗濯、消毒、装飾製作、イベント準備などありとあらゆる業務を秒刻みでこなしていることが、どれだけスタッフに過剰な負担を強いているか、どれだけ危険と隣り合わせかを、もっともっと社会や世間が知るべきだと思います。

 

案外若くから保育士の方々は、それが当たり前と思っている節があるように思います。

しかし、私のように外部から飛び込んでいるからこそ、そのおかしさには納得がいかないのです。

 

今回の事件で、ある種異常な保育業界の運営に沢山の目が向けられることを願うばかりです。

 

今日はついつい熱くなってしまいました。

 

改めて亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

朗らかで伸びやかな毎日を♪